11月3日から5日、岩手県陸前高田市で震災復旧ボランティア活動を実施しました。活動には、加盟会員団体からの有志23名が参加し、連合岩手や岩手県労福協の協力を得て、同県陸前高田市災害ボランティアセンターの活動に協力して広田湾漁協の所有する鮭の養殖場の清掃作業を行いました。
この養殖場は、今回の震災で気仙川の水が逆流し、稚魚を育成する育成池も土砂に埋もれ、給水パイプや孵化用の卵棚まで壊れてしまいましたが、鮭の産卵シーズンに向けて修復され、訪問時には卵棚の中に卵を入れる作業が始まるところでした。
しかし、孵化した稚魚を育てる育成池は、土砂やヘドロなどを掻きだしただけで、壁面や床面に乾いた土砂等がこびり付き、そのままでは使用できない状況にありました。ぐんま労福協の23名は、束子やデッキブラシで育成池のコンクリート壁面を清掃し、稚魚が成長していける環境を整える作業を行いました。
2日半の作業で、約半分の壁面の汚れを落とし、漁協の方からの感謝と達成感を胸に帰途につきました。
今回作業にあたった養殖場は、毎年約2600万匹の鮭の稚魚を育てて気仙川へ放流していました。また、毎年7万匹以上の鮭が産卵のために戻ってくる所を捕獲して食用や繁殖用とする養殖事業を行っていました。
参加者からは、「稚魚が育成池で泳ぐ姿を見たい」、「海に近い場所独特の活動だったが、復興の手助けをすることができた」等の感想を頂きました。