今年も東日本大震災復興支援事業として、宮城県南三陸町にボランティア隊を派遣し、
労福協会員団体から27名が参加しました。
9/10夜に群馬県を出発、11日朝に現地に到着し津波による塩害農地の復旧作業に協力しました。
1日目は在郷地区の農地で、土を掘り起こして石を取り除く作業に取り組みました。
この場所では、津波で海水をかぶった地面を削り取り、
山から土を運んで入れ替えましたが、そのままでは石が多く含まれていて
耕せないのだそうです。
もとどおりの水田にするために、これから何年もかけて他の作物を育て、土壌を改良するとのことでした。
2日目は、大久保地区でイチゴ苗の定植作業です。
イチゴの苗木は傷みやすいため、そっと丁寧に植えていきます。
参加者は中腰の姿勢と繊細な作業に悪戦苦闘していました。
3年前に瓦礫撤去作業を行った場所は、3階建ての防災庁舎が隠れるほどの高さまで盛土が行なわれ、
道路の整備も進んでいました。
一方で、未だに多くの人が仮設住宅での生活を余儀なくされています。
現地からは「東北では他の被災地でも復興が進んでいないが、南三陸町の再建はまだ何年もかかる。
忘れないでほしい。これからも協力をお願いしたい。」との声が寄せられました。